教材研究をしなきゃいけない、あるいはした方がいいことはわかった…
でも、実際に教材研究って何をどうすればいいのだろう?
こんにちは、あぷもにです。私自身も十数年の教師生活で悩みに悩むテーマです。
悩みながらも、教材研究せずに授業にのぞむことはないですね。
それは不安すぎます💦
今は週末にある程度まとめて研究を進め、授業日の前日に翌日及びその週の確認をする、といったペースでしょうか。
新任当初はよくわからず、とにかく非効率な勉強…
数年目、授業に小慣れてきては研究をサボり始め、痛い目を見て今に至ります。
教材研究の仕方は自分で見つけるものだけれど、もっと早く教えてくれたならぁ…と今は思います。
私自身の経験や周囲の先生から学んだことが中心となりますが、これらの悩みについてお力添えできたらと思います。
教師の仕事はやることが多くて大変!
だけど、教材研究もしっかりしなくちゃ!
全てを求めては時間がいくらあっても足りませんね。
この記事を読んで「教材研究のやり方」を効率的にレベルアップしていきましょう。
今回は1単位時間の教材研究に焦点を当てています。
・教材研究のやり方(王道編)
①教科書を読む → ②指導書を読む → ③指導ノート及び板書計画を作る →④授業をふりかえる
大きな流れとしては、おそらくはこれが王道でしょうか。
多くの先生方が実践しておられるようですね。
順番に見ていきましょう。
①教科書を読む
基本の「キ」ですね。
教科書を読まないと始まりません。
子どもを目の前にして初めて本文や内容を読む、なんてことはさすがにないですよね。
私はそんな経験…ありますが笑
まずは教科書をしっかりと読み、次の3つをイメージします。
教材研究の仕方も各教科の中でさらに様々な手法が用いられていますが、概ね流れは変わらないと思います。
「1」がしっかりしていれば授業がブレることもありませんし、特に「3」の「しかけ」次第で授業がずいぶん面白く展開できるようになります。
②指導書を読む
次に行うのは指導書を読むこと。
大事なポイントは指導書に流されないことですね。
指導書通りが「正解」というわけではないですから。
もちろん、設問の解答は「正解」ですけれど、その指導書通りに授業を展開することが子ども達にとって「正解」、つまり最も理解習得しやすいものとなりえないことの方が多いんですね。
つまりこの「指導書を読む」ところでは、先の「教科書を読む」で作った目標・ゴール・しかけのイメージが大きく逸れていないかの確認をすることなんですね。
③指導ノート及び板書計画を作る
この作業が一番大変ですね。
物語の文章や社会の資料、算数の問題などどのように「授業の形」にしていくかをノートにまとめます。
イメージが固まったら実際の授業の展開を想像し、黒板に書く計画を作りましょう。
いわゆる「板書計画」ですね。
その際、計画の黒板上をぎっしり書きたいことで詰めすぎないこと。
ぎっしり詰めすぎると子どもの意見を書くスペースがなくなります。
板書は先生が1人で作るものではなく、学級みんなで作るものだからですね。
そうして出来上がった板書こそが、子ども達にとって「自分ごと」の「わかりやすい」ノートとなるんですね。
そして、こうして出来上がった指導ノート、これこそが教師の財産になっていくんですね。
④授業をふりかえる
授業が終わったら、大事な作業があります。
それは自分の授業をしっかり振り返ること。
授業をやりっぱなしにしてしまうことが向上しない1番の原因になります。
手っ取り早いのは板書の写真を撮っておくことですね。
中にはビデオにとったり、ボイスレコーダーに録音して聞き直すツワモノもいますが、なかなかそこまでやって改めてすべてを振り返るだけの時間確保も難しいかと思います。
私自身もやったことがありますが、はじめは中々気恥ずかしいもので、聞きながらむず痒くなります。
正直10分と持たないですね笑
けれどそれを乗り越えて聴く価値は十二分にあります。
継続すればやはり、授業をする力が一層高まることを感じられます。
若手の方は是非一度試してみることをオススメします。
合う合わないはやってから決めるのがいいですね。無理強いはしませんがね。
自分の授業を振り返り、うまくいったところ、うまくいかなかったところ、を思い出しましょう。
チェックする点は、
の大きく3点です。
つまり、自分が作ったイメージに合致したかどうかを問い返すわけです。
また、詳細な要素として、
などもチェックしてみてもいいでしょう。
教材研究のやり方(番外編)
ここで少し番外編ですが、授業力を高めるために外に足を運ぶことをオススメします。
研究発表を見にいく
まずは研究発表を見に行きましょう。
正直玉石混交ですが、やはりしっかり研究している学校や先生の授業はとても参考になります。
百聞は一見に如かず、ですね。
いいと思ったことを1つでも盗んで帰りましょう。
研修会・講演会で学ぶ
また、研修会や講演会に行くこともいいと思います。
同市内同区内の研究発表は案外ハズレも多いですから。
もちろん研修会・講演会もハズレだってあります。
しかし、参加費を支払って行く研修会にはやはり「お金を支払ってでも」話を聞きたい人(先生)たちが集まっています。
中でも力のある有名な先生の話は目から鱗なこともしばしば。
自分の幅を広げてくれます。
つまり勉強することを絶やさない、ということですね。
地道ですが、やはりここには近道はありません。
大事なのは最終学歴ではなく、最新学習歴です。
学んだことをアウトプットする
そして最も大事なのはここ。
学んだことをアウトプットすることです。
百聞は一見に如かず、そして百見は一実践に如かず、です。
実際に授業を行う、学んだ要素を取り入れてみる、同僚職員に話す、校内で研修会を開く、などなど。
それが自分を高める最も効率的な方法です。
教材研究のやり方(近道編)
ここまで、長々と順を追ってきましたが、そんな時間ないよー、という人もいると思います。
そんな人は…
教育書籍を活用する
とりあえずこれで面白い授業を展開できる可能性が高まります。
教育書籍を活用することが近道です。
連休で旅行に行き、遅くに帰ってきて明日の授業までに教材研究する時間なんてない!
ってときに、ときどき王道のやり方①〜③を全部すっ飛ばして、この方法で準備したりしちゃいます。
若干のアレンジを加えて追試をするということですね。
オススメの書籍をいくつか掲載しますね。
まずは東洋館出版の「板書で見るシリーズ」です。
秀逸なのは「算数」です。筑波大学付属小学校の超有名な先生方が監修されてます。
Amazonでは電子版(DVDなし)¥2,926 楽天では書籍版(DVDあり)¥3,080 で購入できます。
上下巻セットで1年間困ることなしです!
続いて国語科は「授業のユニバーサルデザイン研究会」は監修している書籍になります。
教科書会社が「光村図書」に準拠しているので、東京書籍を使っておられる自治体の場合は重なるところが少なくなりますが、参考になることは非常に多い本です。
筑波大学附属小学校に至っては、日本トップクラスの研究をしている学校であり、その信頼性は非常に高いものがあります。
そして、授業の中心となるゴールに向けての面白い授業のしかけがたくさん示された授業例があります。
「全単元・全時間」などのシリーズはとりあえずこの通りにやっても大きな間違いはないかと思います。
ただ、やはりそれをベースに学級の子ども達用にカスタマイズすることが望まれますが。
ipadを活用する
指導ノートを作成する際、ipadを活用しましょう。
noteshelf や goodnote のアプリを使って、教科書や指導書を画像で取り込み、どんどん書き込めるノートに!
前段の教育書も並行して取り込めば、教師の財産となる指導ノートの出来上がりです。
そして何より時短にもなりますし、持ち運びにも非常に便利です。
私自身、ipad 1台で教材研究をし、それを使って授業実践をし、研究授業も研修会も全てipadに記録していきます。
noteshelf だと録音までできてしまいますしね。
・まとめ
まずは王道の教材研究のやり方を知ろう
①教科書を読む → ②指導書を読む
「しかけ」次第で面白い授業が展開できます
③指導ノート及び板書計画を作る →④授業をふりかえる
指導ノートこそ教師の財産
そして授業後のチェックは授業力向上には必須です
これが多くの方が行っているで教材研究の基本ですね。
番外編として、
研究発表を見にいく
研修会・講演会で学ぶ
学んだことをアウトプットする
しかしこれこそが飛躍的に力を上げる方法です。
最終学歴ではなく、最新学習歴が肝心です!
そうはいっても時間がない!という人には…
教育書籍を活用する
ipad を活用する
書籍よりリソースをもらい、実践することで経験値を上げていきます。
その場しのぎ、に終始しないことが大切ですね。
あとは使えるものは使って仕事を効率化しましょう。
研究会等ももちろん、この自己投資も有益です。
今よりも一歩前に進むために、共にがんばりましょう。
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