こんにちは。あぷもにです。
子どもに人気の体育の授業!
やっぱり子ども達は体を動かすことが大好きですよね。
でも、よくよく見てみると中には、体育が大の苦手!あるいはきらい!なんて子はいないでしょうか?
そして、体育が好き!と言っている子のほとんどは、実は運動が得意な子ばかりではないでしょうか?
体育の授業で大事なことはたくさんありますが、放課後の公園での遊びと違って「授業」であるための大切な要素について考えたいと思います。
結論
結論から言うと、
その「学び合い」をするためには具体的にどうしたらいいのか、またその前に陥りがちな授業のパターン例を挙げてみたいと思います。
よくありがちな体育の授業
- 子ども達が楽しければいいよね
- 子ども達の技能を高めてあげられればいいよね(技能面最重視)
- でも、やっぱり個人差はあるからできなくても仕方ないよね(あきらめ)
①子どもが楽しければいい
ありがちな1つの例として、子ども達が楽しい「だけ」の授業があります。
極端な例で言うと、ことあるごとにドッジボールをしてみたり。
体育の得意な子が存分に活躍し、一見みんなが「楽しそうに」活動している授業ですね。
ここには系統性を踏まえない大きな問題があります。
②技能面最重視
また、技能面を最重視している、はたまた評価において技能面しか見ていないのではないか、とさえ感じる事例がありますね。
例えば鉄棒。鉄棒の「逆上がり」は何年生が取り組むべき課題なんでしょうか?
鉄棒=逆上がり ぐらいの感覚で、筆者が子ども時代にも、2年生くらいからどの学年でもひたすら逆上がりに取り組んでいた記憶があります。
そして、いつもできなくて、鉄棒嫌いでした(笑)
逆上がりを取り組むべきなのはいつからなのでしょう?
学級の全員が、よっぽど技能の優れた子達であることを除き、逆上がりを課題とするのは高学年からです。
中学年でさえ補助付きの逆上がり、ですね。
低学年で逆上がりに取り組むのはもっての外です。
このことは学習指導要領(解説)に書かれていますので、よかったらご一読ください。
この例のように、技能の系統性なく、正しく学齢に応じていない技に取り組み、そしてそれができたかどうかだけで評価に至っていないでしょうか?
③子どものせいにしてあきらめている
さらに、そんな学齢を深く考慮せずに技能のみ追い求めた結果、体育嫌いな子ども達をつくってしまっているのではないでしょうか?
(体が小さいから、体が重いから、普段運動していない子だし・・・など)できなくても仕方ない、と心のどこかでその子のせいにしてしまっている例はないでしょうか?
果たしてその課題が、今の目の前の子ども達にあった課題なのか?それを問い直すべきかもしれません。
遊びと、体育の授業の違い
体育の授業はそもそも、放課後に公園で子ども達だけで遊ぶこととも違います。
当然ですよね。
では、ドッジボールや鬼ごっこを体育の授業ですることと公園の遊びでドッジボールや鬼ごっこをすることと、何が違うんでしょうか?
授業だから、「指導」があることですか?「評価」があることですか?
もちろんそれもありますが、1番の違いは「学び合い」という視点です。
遊びについて言えば、気の合う子ども同士が一緒にやっているのであって、極端な話、気に入らなければ参加しない選択肢もあります。
楽しいことだけに特化している、というのが大前提にあるのですね。
一方、体育の授業では、「楽しいこと」も重視した上ではありますが、共に学び合うことを大切にするべきだと思います。
学級の中での特定によらない仲間作りをしていくべきなんです。
つまり、気の合う友達と楽しむことだけでは学び合いには発展しにくい、という側面があるということです。
体育の授業で大事なこと
算数や国語の授業でも「学び合い」の視点は多く取り入れられていると思います。
お互いに意見を交換し合い、交流して、助言して、学びを得ていく姿ですね。
この視点は、体育などの副教科と呼ばれる教科もしっかりと取り入れられているでしょうか?
先に示した通り、ただ楽しむだけの体育や、個人技能に特化した授業になってしまってはいないでしょうか?
何を隠そう、筆者自身がそうでしたから。
体育の授業において、学び合いをするために、具体的には「教え合える環境を整える」必要があります。
マット運動の前転でも、跳び箱の開脚跳びでも、一人で技能の習得に当たるのではなく、共に教えあい・学び合うことをするべきです。
2人ペアや3人ペアを作り、その中で教え合うことで、担任一人が教えて回るより効率的ですし、何より教えあうその姿そのものを評価できます。
教師が主役になるのではなく、あくまでどの授業においても主役は子ども達であるべきですね。
そうして教え合い・学び合いの学習の最後に互いにアドバイスできたことなどをしっかりと振り返ることで、「学び合い」の授業がより定着していくことでしょう。
まとめ
今よりも一歩でも前に進むために、ともにがんばりましょう!
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